世間的には公立高校のナンバー4
私は、熊本北高校に2003年に入学し2006年に卒業しました。
当時は、第一高校は抜いていると言われており、第二高校に肩を並べることを視野に実績つくりに力を入れてました。
私は北高の中でも、国立大学へ進学できる目安となる上位20%を入学初期を除いてキープできてましたが、確かにポテンシャルの高い同級生は多かったです。例えば、私は高校1年の2学期過ぎたあたりから受験勉強をコツコツやり始め高校総体までは上10%以内に入ってました。しかし、高校総体が終わり周りが進学への準備を本格的に始めるとあっという間に順位が落ちていきました。もし、コツコツと長期間勉強していなければ、国立大学への進学は危うかったかもしれません。
さて、そんな熊本北高校は世間的には実質、熊本の四高の一つだと言われてました。今回はもう少し具体的に、その評価が妥当なものかを考えていきたいと思います。
偏差値は長年60以上をキープしている
熊本の公立高校の受験生(後期)の数は約9,000人です。
熊本北高の偏差値は61~63だと言われています。仮に偏差値62だとすると、これは上位11.5%に含まれることを意味します。
つまり、熊本北高生となるには9,000人の受験生の上位11.5%、およそ1000番以内に入らないといけないということです。
熊本県の約80ある高校の大体8番目ということになります。したがって、受験生でみれば、9000人中2000番あたりでしょうか。
こうしてみれば、おそらく皆様の中学校にいる割と上位にいる同級生が熊本北高校を受験しているはずです。その上位層の中でも先頭を走る、頭が良すぎて名を轟かせている同級生が熊本高校や済々黌を受験するでしょう。熊本北高校を受験する同級生は学校の規模によっては20~30人程度いるかもしれませんが、熊本高校、済々黌レベルとなると規模の大きい中学校でも10人程度でしょう。
卒業生から見て思う北高の位置付け
熊本北高校というのは確かに中学校では、成績が優秀だった人が多いです。
ただし、別記事にも書いているのですが、熊本北高は熊本高校、済々黌、第二高校には、今のところ追いついていません。
これらのトップ高校とは比較にはならないので、公立高校上位3校(熊本高校、済々黌高校、第二高校)以外での比較です。
ですが、熊本北高校も進学実績において医学医学科や旧帝国大学の合格を果たすなど、進学校上位へとシフトする片鱗を見せつつあります。
第一高校との比較
偏差値上はほぼ同じです。そして、進学実績も似ています。単に国公立大学への進学率が似ているだけでなく、私立大学への流れ方もほぼ同じなんです。
こういうのを見る限り、第一高校を完全に抜いたと言うのは、さすがに無理があるかなぁと思います。自分も中学の頃を思い出すと、確実に北高に合格すると思っていた自分よりも、さらに頭の良い女子生徒がいてその人は済々黌くらいかなぁと思ってたら、第一高校に進学していたので驚いたのを覚えています。ですが、今思えば、当時第一高校に進学した女子生徒に第一高校はお嬢様学校だというイメージがある、と言われたことがありましたが、要はブランドがあるということでしょう。済々黌に匹敵する女子生徒であっても、第一高校に魅力を感じる、また逆に第一高校に届かない生徒にも、憧れを抱かせる魅力を持っているのでしょうね。
レベルとしては、熊本北高校と第一高校は同程度だと思いますが、ブランドでは第一高校に軍配が上がりそうですね。
熊本高専との比較
熊本北高に来る連中は、レベルが近いことから熊本高専を受けてるケースも少なくはないです。自分もその一人でした。
ですが文句なしに熊本高専が上です。おそらく、北高生の合格者上位40%くらいまでが同格と言えるのかもしれません。つまり、北高生の上位連中と熊本高専が同等レベルです。全体的にみれば、熊本高専が一歩上です。というか、熊本高専の試験問題はそもそも、公立高校の入試問題より難しいです。公立高校の入試問題は配点の20%くらいは誰でも解けそうな問題がありますが、熊本高専の入試問題にはそういうのがほとんどないです。なので、頭が良くないと点が取れない試験問題になってます。
東陵高校との比較
公立高校で比較対象とされるのは、東陵高校もよく上がります。偏差値も60となっております。
ですが、進学実績を比べると熊本北高校の方が数段上という印象を持ちます。地元熊大を始め、九州内の国立大学への進学も熊本北高の半分に届きません。また、旧帝大への進学もありませんでした。
偏差値では確かに僅差ではあるのですが、やはり底力では熊本北高生の方が1枚上手と言って良いでしょう。
私立高校との比較
公立では、東陵高校までが熊本北高と比較しうる進学校です。次は私立を見ていきます。熊本は公立高校優位なので、基本的には私立高校を第一志望とする受験生は少ないでしょう。また、公立高校に比べ、トップ層と下位層の差も大きくなりがちなため、単純には比較できません。そのため、進学実績を交えながら比較していきたいと思います。
真和高校との比較
熊本の私立高校のナンバー1です。偏差値的には67前後とされ、第二高校や熊本高専に近いレベルです。
では、進学実績はどうでしょうか。
まず、目立つのが医学部医学科への進学実績が多いということです。医学部を目指す校風が強いと、浪人を選択する生徒も多いと言われます。生徒数が少ないので数字上での比較は出来ないのですが、東京工業大学などの国立上位の大学や、私立上位大学への進学が目立ち、私立トップ校にふさわしい学力を有していると言えそうです。しかし、このデータには浪人生も相当数含まれているようです。とはいえ、文系であっても法学部などの上位学部を目指す姿勢が見て取れます。
こういった校風は北高にはないものです。何かプライドを感じさせる進学実績ですね。
熊本北高と真和高校を比較すると、真和高校が上かなという印象です。上位層同士で比較すると医学部医学科を突破する学生がいる真和高校が上という感じです。上位層を除けば同等という感じでしょうか。
熊本学園大学付属高校との比較
ここも、私立高校では名門校ですね。特に特待生Sというのは、お金を貰いながら通学するというプラチナチケットです。熊本高校に入るより難しいんじゃないかと思います。
偏差値では、67程度とされ真和高校に引けを取りません。
進学実績では、熊本高校と同数程度の国公立大学への進学、さらに旧帝大や国立上位校への合格も見られます。数字では熊本北高の進学実績に似たものを感じますが、学園大付属高校は生徒数が1学年約300名ですので、熊本北高よりも60名以上少ない生徒数でこの数字です。
このことから、熊本高校や済々黌の不合格者をうまく拾っていると思われます。こう見ると、熊本北高と学園大付属高校を比べると学園大付属高校の方が上かもしれません。ただし、普通科の高校生と北高生を比べると差はないと思います。私立は何といっても特待生という枠が強いです。
熊本マリスト学園との比較
マリスト学園も名門校として知られていますね。
進学実績は熊本北高と似てますね。ですが、これも分母が少ないので、全体的に優秀な生徒が多いと感じます。マリスト学園が私立の中では、全体として熊本北高に近いレベル感だと思います。
熊本北高のオレ的ランキング!
ということで、主要な高校を見てきましたが、私のランキングはこうです。
- 熊本(クマタカ)
- 済々黌
- 真和(特待)
—↑異次元↑—- - 学附(特待)
- 第二
- 熊本高専
—↑最上位↑— - 真和
- 第一・熊本北・学附・マリスト
—↑上位↑— - 東陵
という感じです。