今のところ粗悪な家だとは言えない
住んで丸1年が経過しました。
ネットでは、アーネストワンの評判の悪さが目立ちます。
買った後に、ネットを見て不安になる方も多いかと思いますが、私はネットの悪評を素直に受けとめることはできないと思っています。
というのが、アーネストワン住宅の購入者のその後の情報というのがあまりないからです。
ということもあり、アーネストワンの家に住んでみて不具合はないかを経年でまとめていこうと思います。
今回は
- ホルムアルデヒド濃度を簡易的に確認した
- 巾木が外れたことに対するアーネストワンの対応
- 駐車場のアスファルト部分の凹みに対するアーネストワンの対応
- 2階ベランダの水が雨受け流れていかないに対するアーネストワンの対応
について記述します。
先に言っておくと、どれも問題があるとは思えませんでした。
私は、冒頭に書いたようにローコスト住宅に高品質を求めているわけではなく、耐久性さえ確保されているなら良しとする考えです。
そのため、こういったところも確認してみて欲しい、という考えがあればコメントで教えてください。写真付きで追加します。
ホルムアルデヒド試験紙による確認
ホルムアルデヒド発散等級というものが住宅性能評価書に記載されており、アーネストワンの家であれば、最高等級の3となっております。
念のため、確認しましたが、試験紙の色はほぼ変わりませんでした。さすがに全く変わらないわけではなく微量なホルムアルデヒドは検出されるものと思われます。
これは、職人の技量とは無関係なので決められた材料を使っていることの表れとも言えるのではないでしょうか。
ちなみに、アーネストワンの木材は国産杉の集成材を使用しています。集成材は、強力な接着剤で木材同士を結着したものですが、その強度は高く250年は耐久性があると言われたりもします。そういった接着剤にホルムアルデヒドなどの溶剤が使われているのですが、そういった有毒な溶剤を使用していないのでしょう。
巾木が外れたことに対するアーネストワンの対応
皆様、巾木と聞いてピンときますか?
巾木というのは壁の下部にある床と接する部分のアレです。
これがリビングで1ヶ所外れました。
1階なので、これが外れると床下が見えます。
どうやら、この巾木が外れてしまったからといって、家の品質が悪いということにはならないようです。
この巾木というのは掃除機をかけるときに、がんがんぶつける部分ですので外れることも珍しくはないようですし、そもそも接着剤で固定しているだけのようです。外れた部分を見ると細い釘のようなものがあるのですが、これは接着剤が乾くまで補助的に固定するための役割のようです。
では、アーネストワンの対応はどうだったかというと、土曜日にコールセンターへ電話して、月曜日にアーネストワンの営業の方から折り返しの電話が来て、修理に来る日程を決めました。
そして、土曜日に営業の方が道具を持って家に来て、小一時間ほどかけて、巾木の付け直しと、床鳴りの調整をしていきました。
一連の対応に全く問題はありませんでした。
ネットでは、アフターの対応が最悪との指摘が目立っていたのですが、現在は改善されている可能性が高いです。ただし、営業の方の力量やコミュニケーション能力で印象が変わるのは確実です。対応やしゃべり方も丁寧な方でした。
傾きはどうか
当然ですが傾いてません。
とはいえ、専門家に依頼して傾きを確認したわけではありません。
私は、DIYするために水平器を買ってたので、それがレーザーが出るので、壁に投影されたレーザー光の床からの高さを定点観測して、全部高さが同じであれば、間接的に傾きがないと判断しようと思います。
その結果、8か所ほど測ってきましたが、誤差が全くないわけではないのかもしれませんが、確認できませんでした。
数ミリの誤差は珍しくもないようですが、部屋が広くないこともありほとんど水平だったのかなと思います。
念のため、ビー玉も置きましたが、不動です。
アーネストワンは決して施工が丁寧ではないと思います。というのが、普通に風呂の窓にペンキが付いてたり、壁紙に何かぶつけた跡があったり、細かな傷は数え切れませんし、部屋のドアは初日から若干ずれてました。
仮に、傾きがひどければ10年は保証期間ですので問い合わせする権利があります。1年後また水平器を使ってみて傾きがないか確認してみようと思います。
ですが、2年近く住んでみての体感ですが、構造耐力上なんらかの問題があるようには思えないのでこの保証を利用することもないと思います。
外壁も大丈夫
外壁で重要なのは、塗装の剥げがないかや、コーキングがしっかりしているかになります。
コーキング材の注入が不十分だと、雨水の浸水につながるので隙間なくコーキングされているかは要確認です。
一階部分は目視で、高いところは双眼鏡で確認しましたが、隙間等なく多分問題なし。
アーネストワンの家は言うまでもなく、外壁はサイディング壁で、釘で打ち付けて固定しています。ちなみに、窯業系サイディング壁の寿命自体は約40年となっているため、長くても50年後には外壁の張替えが必要です。これを見越して費用を積み立てておくことも大事でしょう。
駐車場のアスファルトのへこみ
コントラストの問題で画像を見てもわからなかったので写真は載せないのですが、そこそこ凹んでて夜中にそこ通って膝やりました。
巾木を直してもらった営業の方が、これは自分では直せないので担当に連絡しときますとのことで、ちゃんと後日舗装に来て頂けました。
日付は指定できないので立ち合いが出来なくても、連絡があった日に誰かが修繕していきます。そのため誰(どこの下請け業者なのか)が直したのかも分かりません。ただ、連絡があった日にアスファルトの凹みはなくなっていました。早く直してもらいたかったので、別に立ち合いがなくても問題ないのですが。
アーネストワンのネットの悪評はやや過剰か
私がこのような記事を書いているかと言えば、実はアーネストワンの悪評が目立つというのが買った後に分かったからです。
しかし、住宅性能評価書をいちいち交付しており、一定程度以上の性能を持っていることをアピールしているので、そこまで質の悪い家であるように思えない、とも感じていました。
確かに、素人の私からしたら住宅性能評価書でいくら良い評価を得ているとしても、実際に施工する職人さんが雑な作業であれば、仕様通りの性能にはならないのではないか、と思えます。
しかし、こういった施工の質については、正直分からないです。恒常的に雑なのであれば、欠陥住宅の件数は1割くらいあっても良さそうですがそういった情報もほとんど見つからず。
ただ、築一年で震度4の地震で外壁が破損するという記事を見かけました。これが氷山の一角なのかどうかということになります。
個人的には、できれば来てほしくないですが、震度4~5の地震が来てみないとこの家の耐震性は分からないと言えそうです。
今は、悪くない家だと思っていますが、まだ大きな地震も来ていません。確か、震度3くらいの地震は来たことがありますが、その時は家にいなかったし、今も不具合はありません。当然と言えば当然です。多少、雑な施工でも震度3くらいではびくともしないということでしょうか。
いずれにせよ、大きな地震が来たら家に起きた変化も詳細に見ていこうと思います。
追記:アーネストワンの信頼性
アーネストワンの信頼性というのは、ちゃんと施工しているのかどうかという点です。
先ほどアフターが最悪とのネット情報について少し書きましたが、ネット情報では施工段階での不信感でも目立つものが多いです。一応その点についても、一定程度の信頼性はあるのではないかと思える事例を紹介します。
最近、部屋の模様替えをして、リビングに置いていたテレビを隣の和室に移動したのですが、その時にテレビが映らなくなりました。。。
もともと、リビングのテレビは、差込口–ブースター–テレビ の順でケーブルを接続していました。これを和室に移動したら映らなくなった。。。
アンテナ工事を依頼した電器屋に連絡したところ、テレビが映らないのが一か所なのであれば、アンテナ工事が原因である可能性が低いと思うと返事があり、施工業者側に問い合わせしてみたらどうかとのことでした。
ということで、アーネストワンのアフターサービスへ連絡を入れました。この日は土曜日でしたが、問題なく通じました。
電話対応は女性の方でしたが、感じも良く、しかも今日中には折り返しの電話をするように手配します、との回答。アーネストワンの悪評がくつがえるのがこれで2回目。
そして、1時間後くらいに営業の方から電話がきました。
「和室であれば、中から線を通しておらず、アンテナ工事の際に増設工事を依頼しないといけないケースがあるんですが、電気工事業者に問い合わせして確認してみます。」
15分後。
「確認したところ、線は通してあるとのことでした。なので、恐らくアンテナ工事をした際に、何らかの問題があったのではないかと思うので、問い合わせして頂いて良いでしょうか。」
なんか、面倒なことになりそうだな・・・。と思いながらも、筋は通っているから、再度電気店へTEL。
「先ほど電話した者ですが。ハウスメーカーに問い合わせて、施工業者に確認したところ線は通してあるということだったんですよ。」
「配線工事をしたのは、うちではないですよね?それと、実際に線が通ってるかはまだ確認してないですよね。」
「そうですね。実際に確認はしてないです。」
「図面では配線してるはずだけど、施工時にミスして配線してないなんてケースもよくありますよ。」
「そうなのですか。確かに図面通りに工事してない可能性はありますね。」
「もし、現場確認するということであれば、お金がかかるんですが」
「分かりました。ちなみにいくらほど?」
「5千円です」
「じゃあ、もし必要な時はまた電話します」
「はい。承知しました」
まぁ、確かに施工ミスはあり得るよな。最悪、壁とか一回壊すんかな・・・。
とりあえず、アーネストワンへTEL。
「施工されてない可能性もあると指摘されまして、自分も確かに、それはあるかと思いまして」
「あぁ、なるほど。」
「で、実際に線が通ってるか確認もできるが、お金かかるらしくて、それだったら○○さん(アーネストワンの人)に確認してもらえないかと思ったんですが」
「分かりました。余計なお金がかかってしまってはいけませんから調べてみます。我々も、施工がちゃんとされているかの写真が全て残っているので、それを見て、配線がされているかが確認できるので。ただ、申し訳ないですが、土日にその記録を見るのができないので、返事は月曜日になります。」
というやり取りがありまして。
もはや、配線はどうでもよくて、施工がちゃんとされているかの記録写真が全て残してあるということに、驚きました。自分の中でアーネストワンへの施工への信頼性が一気に上がりました。
住宅性能評価書についても、仕様段階ではなく施工でも取得していますが、やはり一定程度の信用はあるのではないかと思ったのです。
ネット情報だけでは、アーネストワンの施工が手抜きではないか、ずさんなものではないかと思うこともあるでしょう。
アーネストワンは確かに、壁紙とかドアの取り付けとか汚れとか雑な部分はあります。
しかし、家の主要な部分に関してはある程度の信頼はできるのではないかと思います。以上です。
—追伸—-
その後、電器店の別の方から電話が入る。
「あ、もしもし?あのぉ、ブースターが繋げてあったかと思うんですけど、もしかしてあれごと動かしました?」
「そうですね。あれごと動かしてます」
「あ、ブースターはその差込口に繋がってないとダメなんですよ。そこ以外に差したら、どの部屋も映んないです。そこから各部屋に分配されてるんで」
「え?まじすか」
「ええ。はい。」
「すぐ試してみます。わざわざ電話すみません。」
「いえいえ。どぉも。」
ということで、映りました。
アーネストワンへTEL。
「あ、すみません。映りました。なんか、ブースター動かしちゃダメなのに動かしてたみたいで。さっき電器店から電話来て。えぇはい。」
「あぁ!ブースターですね!!そうか。そうでしたかっ!!」
「ははっ。ご面倒おかけして申し訳ない。」
「いえいえ。とんでもないです。良かったです。安心しました。わざわざありがとうございます。」