概要
取得日:2014年10月27日
学習期間:3か月(週2~3日2時間程度)
使用教材:適当な過去問題集
取得価値:★★★☆☆
難易度 :★★☆☆☆(易)
試験について
試験日:年1回(鹿児島県の場合。福岡とかだと毎月)
受験資格:要実務経験(高卒2年、大卒1年)
合格点:60%以上(ただし、各科目40%以上の得点が必要)
合格率:40%台。
その他:50人以上の従業員がいる場合は、1人選任しないといけない(業種によっては違います)
受験の動機
職場が労働安全衛生関係の仕事なので、取得を勧められました。
勉強方法
この試験の問題は過去問からの出題が半分以上を占めています。 従って、合格が目標であれば過去問だけで十分です。 1周で大丈夫とは思うのですが、万全を期すなら2周かな。
最初は教科書を読んでましたが、合格を目的とした場合効率が悪いと判断し止めました。 出題されていること自体は難しく、教科書の内容も難しいです。ただし、合格するだけで良いのであれば教科書は読まなくて良いです。もう一度言いますが、過去問と全く同じ(選択肢も答えも同じ)問題が出題されるのですから、理解してなくても解けます。
繰り返します。過去問が最大の試験対策です。過去問だけ繰り返してください。どうしても教科書で詳しく知りたい所だけ教科書を読んでください。ちなみに、教科書といっても種類は少ないです。中災防が出している教科書がアマゾンにも売ってますので、一応リンク張っておきます。もう一度言いますが、教科書は合格するには不要です。その代わり1問でも多く過去問解いてください。
結果
合格。過去問の流用が目立ちました。
難易度
易しいと言えます。過去問が体感で7割以上流用されているからです。
そのため、合格が目的であれば応用力や考える力はほぼ要りません。覚えるだけです。
もし、過去問を使わずに受験するという縛りがあるのだとしたら(どんな縛りだ)1発合格は難しいです。
このような、理解は必要なくて過去問を覚えれば合格できる類の試験は、全て易しいとします。
易しいからといって、価値がない資格ではありません。むしろ、従業員50人以上の事業所には1人いないといけないので誰しもが取得する価値があります。
取得後
とりあえず、名刺に入れました。
実務で活かせたかについては、全く活用せずといったところです。 というかそもそも、この資格は実務で活かすことが目的の資格ではないと思います。Wikipediaにも書かれていますが、
事業場の衛生管理においては医師だけで全ての業務を行うことは困難であり、指導員のような者が必要と考えられ、日本独自の制度として発足した。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A1%9B%E7%94%9F%E7%AE%A1%E7%90%86%E8%80%85
ということですので、メインは産業医とのコミュケーションを取るにあたっての心構え的な感じですかね。
しかも、私の職場は労働安全衛生関係ですので、産業医や保健師が職員として在籍しており、衛生管理者は基本的に保健師から選任されます。
事務系が取る意義は少なくとも私の職場にはないと言えます。取ったとしても、あまりにその知識を使わなさ過ぎて1年で忘れます。
とはいえ、保健師や産業医が在籍している事業場はかなり大規模な事業場か、特殊な事業場ですので、ほとんどの事業場では事務系の方や経営者の方が衛生管理者として選任されていると思います。
そのような大部分の方に関しては、月1回の産業医による職場巡視(普通の病院の先生だと、中身は伴わないと聞く。)で、産業医とのコミュケーションを取る機会があるので、これを積み重ねていけばより知識が磨かれていくかもしれません。
通常の職場においては、衛生管理者と名刺に載っている=その職場で選任された衛生管理者であるという場合が多いと思いますので、名刺に載せる価値はあると思います。私は、名刺に第一種衛生管理者と入れたけど、選任されたこともありません(選任されてもないのにわざわざ載せる意味あるかな・・・。)。
とにかく、受験のきっかけは職場から言われたからという方が大半でしょうから、合格を目的に過去問で学習することをお勧めします(その代わり知識はあまり身に付きません)。
就職は有利になる?
ならないと思います。
自分は色んな求人を眺めますが、「要第一種衛生管理者」などといった資格要件は見たことがありません。おそらく、正社員求人だけでなくアルバイトでも需要はないと思います。
履歴書に載せて当然マイナスではないのはないでしょうが、プラスになることもないでしょう。
その他
合格すると、クレジットカードサイズの免許証(顔写真入り)が申請するともらえます。是非、良い写りの写真を使ってください。