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自己採点合格!応用情報技術者試験2回目の受験。

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2回目の受験

さて、前回の2019年度春期試験は不合格に終わりました。今回はリベンジを果たすべく挑んだ、2019年秋期試験。

多分落ちました。(2019年10月20日17時02分現在。TAC解答速報発表前)

というのが、午後の問題で、やや傾向が変わった気がしました。過去問を解くうちに、本文中の言葉をうまく引用して字数に収まれば、大体合っているという確信が持てたのですが、今回の試験ではあまり本文中の言葉を引用する問題がなかったような気がするからです。

だから、何となく解答を埋めている間、何とも言えない違和感を感じました。本文中にはない言葉で解答を記述するので、実は本文中にこれだ、というキーワードがあるのではないかと疑ってしまい、半信半疑のまま解答してました。

さて、今回受験対策としては、前回と同じTACの教材をもう1周しました。

したのですが、出来栄えは、午前も午後もあまりパッとしませんでした。午前は6割はギリ越えたかなという感触でした。午後についても割と出来たセキュリティもあったり、壊滅的な予感がするネットワーク、出来たのか出来てないのかの手応えが分からないシステムアーキテクト、データベース、情報システム開発。

でも、もしかしたらもしかするかもしれないという期待がないわけでもないです。落ちるとしたら55点~59点の間かなという感じです。

どんな勉強の仕方?

全く参考にならないのですが、反面教師として書いておきます。
試験3か月程前から毎日1時間程度、DVD観たりとインプットは多めだったのですが、問題演習は1か月前までほぼしていませでした。

・7月・・・通信講座のDVDを視聴。過去問などの問題演習はほぼしなかった。
・8月・・・7月と同じ
・9月・・・午後問題の演習を開始。1日1題(制限時間25分)解いて、解説講義を聴くという勉強スタイル。
・10月・・試験3日前より午前対策として1年分の過去問を解く。

今、してきたことを振り返ると応用情報技術者試験を舐めてるような気もしてきます。

しかし、私のように情報系を専攻していない者にとっては、応用情報技術者試験レベルの難易度になるとこのような学習になるしかないと思います。インプットが多めになるのは仕方がないと思います。まずは、講義を聴いて引き出しを作り、演習問題で引き出し方を身に付けるという学習方法しかないです。

私の場合は、ややインプットに時間をかけすぎかなという気もします。あと、絶対的な学習時間が少ないというのも知識の定着を目指すうえでは分が悪いです。

午後の問題選択

鬼門となる午後試験ですが、
今回、選択したのは

・情報セキュリティ
・システムアーキテクチャ
・ネットワーク
・データベース
・情報システム開発

の5問です。

春期は、情報システム開発ではなく組込みシステムを選択しました。今回、結果的にこの判断は功を奏したと思います。

情報セキュリティについて

情報セキュリティについては、手応えありました。送信ドメイン認証というワードが出てきたので、これの学習が漏れていた方は苦戦したと思います。自分は、たまたまTACの教材で、SPFなどの送信ドメイン認証が詳しく取り上げられていた講義を試験前に視聴していたので、うまく切り抜けられました。多分、8割くらいは取れたかな。でも、所要時間は30分とギリギリ。
以下、私の書いた答えです。

設問1
(1)通信を遮断し、被害の拡大を抑えるため。 → ?(多分〇になるとは思う)
(TAC模範:被疑PC経由での被害の拡大を防ぐため。)
(2)SSHによる通信はFWで遮断されるから。 → 〇
(3)FW → 〇
設問2
(1)エ → 〇
(2)c:送信元のドメインとメールサーバの不整合 → × d:httpまたはhttps → 〇
(TAC模範:送信元ドメインのなりすまし)
(3)ア → 〇
(4)エ → 〇
(5)イ → 〇

TACの配点予想ですと、15点~17点はいったかと思われます。

良い滑り出し!!

ただ、勿体ないのは設問2の(2)のcの解答です。SPFについては分かっていたネタだったのですが、SPFといえばドメインとメールサーバのIPアドレスの整合性が重要となるという認識だったので、20字以内で良い表現を作ることが出来ませんでした。ただ、私の解答もスマートではないものの間違ってはいないような気がするし、むしろSPFが分かっていないと出来ない解答であるような気がします(つまり、点数くれってことです)。しかしながら、情報処理技術者試験において、記述で答えさせるというのは、相手に分かりやすく説明する力量を求めているからだと言われています。このことを考えると、送信元のドメインとメールサーバの不整合は悪くはないものの、伝わりやすさの観点からはやはり×となってしまうかと思います。



システムアーキテクチャ

システムアーキテクチャについては、特に目新しい知識は必要ないようでしたが、計算問題が多く解くのに時間がかかりました。記述問題も多く、6~7割程度の正解率かなといった感じ。所要時間は30分程。
以下、私の書いた答えです。

設問1
(1)イ → 〇
(2)動体以外は変化しないという特徴 → 〇(甘いか?)
(TAC模範:撮影範囲にほとんど動きがない)
(3)6.6 → 〇
(4)499 → 〇
設問2
(1)3 → ×
(2)方式1 :動体検知を行う画像範囲を設定できず道路の動体を検知するから。 → 〇(多分)
方式2 :メモリーカードを利用することが出来なくなってしまうから。 → ×
設問3
メールサーバのメールボックスが動体検知機能の通知により容量が不足した。 → ×
(TAC模範:C社のメールサーバのFさんのメールボックスの容量)

設問2の(1)と(2)の方式2は完全なる読み違いでした。監視カメラで撮影したデータは常時監視サーバーに転送されると解釈してしまい、このような解答になってしまいました。どこで、読み違えてしまったのか・・・勿体ない。

あと、設問3についてですが、実はほぼ模範解答の答え(C社のメールサーバのFさんのメールボックスの容量)は浮かんでいましたが、今までの過去問の傾向から考えるとひねりがなさ過ぎて、これだけではない何かしらの要素が本文中にあるのではないかと推測し、訳が分からなくなってしまってました。これは痛かった。部分点くれ。まぁでも答え方が筋違いだから0点でしょうね。

とはいえ、TACの配点予想通りだとしたら、13点です。

ネットワーク

ネットワークについては、今回もやられました。HTTP2とか知らんがなって感じです。しかも、今までにない問い方をする問題だったなという印象です。CPUの処理の問題なのか、TCP通信の問題なのか訳が分からなくなり、見事やられました。ただ、3WAYハンドシェイクプロトコルだけは、学習してましたので、かろうじて、4~5割は取れたかと思います。ここで、40分消費。
以下、私の書いた答えです。

設問1
(1)エ → ×
(2)1つのプロセスが4つのファイルを受信する手法。 → ×
(TAC模範:同時に複数のTCPコネクションを確立する手法。)
設問2
b:ウ → 〇
c:キ → 〇
d:ク → 〇
e:エ → 〇
設問3
ウ → 〇
設問4
(1)前のファイルの処理が終わるのを待つ時間 → ×
(他のファイルの受信完了を待つ時間)
(2)128 → 〇

(1)はソケットかポートか迷いました。問題文中にaの上限は128に設定されていたとありましたから、ポートではないことはうすうす勘づいていたのですが、何故か正解のソケットを書く決断ができませんでした。勿体ない。
しかし、そのかわり、設問4の(2)の128は完全なる勘での解答だったのですが、合ってました。でも、2の乗数であることはセオリーなので64か128で迷ったという所でしたが、64は少ないかなと思い丁度良さそうな128と書いたら合ってたみたいな感じです。ラッキー。

TACの配点通りだと、何と13点となります。全体を通してほぼ理解していないのに、13点をゲット出来てたら幸運としか言いようがありません。

というか、意外に記述問題もカスッてる感じがして全く読めてないわけではなかったのだと思いました。

データベース

データベースについては、まさに微妙な手応え。E-R図を完成させる問題は、サクッと解答できました。

よし、今回データベースいけるぞ。あとは、仕事でも使うSQLだから余裕!

が、SQLでつまづきました。

理由としては、INSERT INTO を使ったSQL文だったからです。SELECT文しか仕事でも使わないし、教材でもSQLしか勉強してません。従って、文法自体わかりません。これで、SQLの穴埋め3つのうち1つは落としました。

結果的に、SQLの穴埋めは3つのうち2つは落としました。FROM句やJOIN結合でテーブルを明記せず、WHERE句でいきなりテーブルを出して結合するやり方に全く不慣れであったためです。物凄く癖のある、複数のテーブルを結合させるSELECT文の書き方だと思いました。

その他の問題は解答できましたので、データベースは6~7割くらいの正答率かな、という手応え。
以下、私の解答。

設問1
a:→ → 〇
b:部署番号(下に点線) → 〇
c:従業員番号(下に実線) → 〇
d:↓ → 〇
設問2
(1) 空欄
(2)f:SUM(歩数.歩数) → 〇
g:歩数.歩数 IS NOT NULL → ×
設問3
(1)同一の従業員が2回以上同じ日に睡眠するパターン。 → ?(頼む点くれ!)
(TAC模範:同一の従業員番号で測定日が同じデータが複数あるパターン)
(2)表名:睡眠
従業員番号、測定日、睡眠開始日時の3つを主キーとした。 → ?(頼む点くれ!!)
模範解答:従業員番号と睡眠開始日時の組み合わせを主キーとする。
かなり、微妙な様相を呈していました。7割は厳しそうでした。
設問3は完全な×にはならないような気がします。キーワードは入っているし、まるっきり的外れでもない。実際、自分も模範解答は理解できます。がしかし、3つを主キーとするのが完全に間違いであるかと言われれば、完全な間違いではないと思います。ここは、神頼みです。

TACの配点通りだとすると、最低でも10点ゲットです。
もし、設問3が0点ではなく、部分点をそれぞれ1点ずつもらえるとしたら、12点です。

なお、今回のデータベースの問題は春期の処方箋をテーマにした問題よりかなり易しいと感じました。その理由としては、システムの流れがイメージしやすいからです。処方箋システムと言われてもそもそも処方箋自体の仕組み自体が分からないから余計に読み解くのが難しかったのですが、今回のは良くあるシステムのような話でしたので、問題文が非常に読みやすかったです。なので、答えは間違っていたとしても、全体像は把握できていたように思います。もしかしたら、今回のデータベース問題は受験者全体として得点率が高かったかもしれません。

さて、この時点で
セキュリティ:15点(17点)
システムアーキテクト:13点
ネットワーク:13点
データベース:10点(12点)

となり、この時点で

51点~55点となっております。

最後は、12分で解いた情報システム開発です。
もし、ここで、5点~9点が獲得できていれば、60点以上の可能性が出てきます。しかし、時間も足りず勘で答えてます。

※後日試験のような、SQLの書き方を職場のOracleで書いてみたのですが、エラーとなりました。やはり、FROMにテーブルを1つしか記述せず、またJOIN句も使わずに複数のテーブルを使うというのは、特殊な書き方だと思います。多分、意外に正答率は低いのではないかと予想してます。JOIN句もしくはFROMに使うテーブルを書き連ねるタイプの書き方であれば、難なく正解できたと思います。

情報システム開発

今回の問題は、扱っているテーマが信号機で、交差点の信号機をどう制御するかという問題でイメージもしやすく、問題も難しそうではありませんでした。

が、しかし、残り時間はあと、10分強しかなく斜め読みで解答しました。

最後の設問は、フェールセーフやフェールソフトなどの対策を選ぶ問題で、問題文を読まなくても解答できるタイプだったので、解答を導けました。

最後の問題と最初の信号の色を答える部分以外は全て勘ですので、良くて4割程度の得点かな、という感触でした。

以下、私の解答です。

設問1
(1)a:青 → 〇 b:赤 → 〇 c:青点滅 → 〇
(2)13 → ×
設問2
(1)空欄 ×
(2)イ → 〇
設問3
(1)イ → 〇
(2)ウ → 〇

TACに配点通りだと、何と15点となります。

記述問題が1問しかないので、ここは大きくずれ込むことはないかと思います。まぁ、13点以上は堅いかな。

ということで、

全部合計で、64点~70点という予想になりました。

ただし、TACは記号問題の配点が高いという意見もあります。なので、もしかすると予想より点数は低くなり60点を下回ることも考えられます。
しかし、記述の配点が高いのだとしたら、ますます、部分点がもらえるような気がしますので、私の合否予想としては、62点!!ということで。

12月に自己採点結果と試験結果の点数の差異を検証します。

TACは資格予備校大手ですし、解答速報を出すのも大手の中では早いです。
そうなると、配点予想もどれほどの精度があるかを探ってみるのも意義深いのではないかと思いますので。12月に再度この記事を更新したいと思います。

12月更新予定!!

すみません、検証結果は別記事に書いちゃいました。

結論としてはTACの配点予想はかなり精確で、選択も記述も配点に差はないと考えられます。

応用情報技術者試験の主観的な難易度

今回、TACの配点予想通りだとすると、全体的に得点がほぼできなかった問題はありませんでした。しかし、実力以上に自己採点結果が良いというのも事実です。

応用情報技術者試験を2回受験して2回とも微妙な手応えであったわけですが、この試験の難しさについて思ったことがあります。
それは、ある特殊な能力が求められているから難しいのだろうという事なのですが、2つあると思います。

・時間制限がある中で、ボリュームのある文章を読み違えずに、書いてあることを把握する冷静さ。
・字数制限があるなかで誤解させない表現を短時間で作り上げる能力。

という、独特な能力が必要なところに難しさがあると思います。この2つは、密接に絡み合っているわけですが・・・。

一方で、応用情報技術者試験は高度試験と比較してジェネラリスト的な試験であり範囲が広いと言われていますが、必要な知識量を習得する困難さはさほどでもないように感じます。というのも、今回通信講座を利用していて思ったのですが、やはり出題傾向というのはある程度偏っており、試験合格のために必要な知識というのは、かなり絞り込まれます。例えば、待ち行列理論はM/M/1モデルさえ覚えておけば良い、SQL問題ではSELECT文が書ければほぼ対応可能、また、離散数学は午前でしか問われないので深く勉強する必要がない、などといった特徴があり、押さえておくべき知識はかなり絞られます。

これはおそらく、これだけ絞り込まなければ、あまりに難しくなりすぎて合格率20%の目安が崩壊してしまうからだと思われます。重箱の隅をつつくような問題を作れば、恐ろしく難しくなりますから。というか、知ってるかどうかの試験になってしまい力量を測る試験としては不適切です。

話しを戻しますが、あまり多くの知識が要求されないような組込みシステムや情報開発システムの問題というのは、時間制限がないのであれば、落ち着いて問題を読めるので絶対に7割以上は取れます。でも、本番の試験では問題をじっくり読む余裕がなかなか作れないためにある程度焦った状態で解くしかなく、高得点を安定して取るのが難しいように思います。

なぜ時間がかかってしまうのか?

それは記述式の問題があるからです。仮に正解が浮かんでいたとしても、その浮かんでいるものを字数制限内に収める作業をこなさないといけません。これに時間がかかってしまうと、どんどん持ち時間が削られていきます。この作業が長引くほど焦るし迷いも生まれるという悪循環に陥ります。
逆に、間違っていても良いので、素早く字数内の表現が記述できる力があれば、時間に余裕ができるため時間に追われ必要以上に焦ってしまうということもないと思います。この辺の、書く前と書いた後に熟考しない度胸というのは個人の資質や性格によるものなので、向き不向きが出る試験でしょうね。

何ともやっかいな試験だと思います。答えの方向性はもう分かっている。だけど、それを限られた字数や指定されたキーワードを使って表現しないといけない。しかも短時間で。特殊な訓練が必要そうですね。

ちなみに、応用情報技術者試験の記述問題は文脈が合っていてもキーワードが書かれていないと満点は貰えないと言われています。だからこそ、問題文中にある字句を用いて書くことがセオリーとなっています。

果たして、これが技術者として不可欠な能力であると言えるのかどうか。自分としては、やはり良く言われる、国語の問題、ということになってしまうと思います。でも、この国語の能力というのは技術者に限らず重要なの能力だと思うのですが、知識量が少ないお客様相手に理解してもらう説明を目指すのであれば特に技術者に必要な能力だと捉えることができると思います。

この試験は難しい。

単純な知識量だけで合格できるのは、午前だけです。午後は、知識量と冷静さと文字数内で論理的に記述する能力が求められますので、試験中のちょっとしたつまづきがあるだけで、冷静さを失い実力が発揮できなかったりして不合格ということが普通にあると思います。ちょっとしたつまづきとは、知らない単語が出てきてしまったとか、文章がなかなかまとまらないとか、今までの過去問の傾向と変わってしまい終始戸惑うなどです。そのような至る所にあるつまづきポイントを乗り越えなければ、冷静さを欠いて実力発揮できないまま、あっというまに時間切れ、となります。

恐ろしい試験です。

何度も落ちる試験だというのは本当に良くわかります。

自分も今回合格してなければ、いつ合格できるかは全くわかりません。

ひたすら、合格していることを願うのみです。

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