パソコンに詳しくない方向けのご提案です。
今回の記事では、パソコンを購入することを検討している人に向けて、パソコンを選ぶ基準をご説明しようと思います。
私は、事務職なのですが、職場で業務用パソコンを選定し発注するという雑用的業務をかれこれ、5年近くやってまして、発注したパソコンは50台以上にはなるかなぁと思います。一応、そのような経験がありますので、どの程度の性能があれば、良いかということはある程度は分かってきました。
まず、パソコンにあまり詳しくない方がパソコンを選ぶ際に重要なのは、以下の3つです。
- ストレージ
- メモリ
- office付かどうか
はっきり言いましてこの3つを押さえれば、あとはどうでも良いです。
それでは順にご説明していきます。その後で、中古か新品かを検討し、おすすめの商品を提示しようかと思います。
ストレージ
ストレージというのは、データを保存するものです。家電製品のチラシを見ていると、ストレージとか容量というように記載されています。
ここで、重要なのは、容量ではなく、SSDであるかどうかです。
ストレージには、HDDとSSDの2種類があると思ってください。そして、この2つの違いは、速度です。HDDはパソコンが起動するのに1分くらいかかりますが、SSDだと10秒程度です。
さらに、起動して画面が開いてもHDDだとしばらく、砂時計がグルグルするのですが、SSDだとそれがほぼありません。
なので、SSDだとすぐ起動して、すぐワードやエクセル、インターネットが開けます。
もちろん、SSDの方が値段は3~5千円ほど高いのですが、ここをケチってはいけません。ここが、最重要な部品であることは絶対に覚えておいてください。
容量は、256GB程度あれば十分です。500GBや1TBは要りません。
まとめます。
ストレージは、HDDとSSDの2種類があり、必ずSSDを選ぶこと。
そして、容量は256GBあれば十分。
メモリ
次に重要なのは、メモリという部品です。メモリではなく、メインメモリとも記載されます。
たまにパソコンが重いな、と思う時がないでしょうか?
あれの原因は、大体がこのメモリが少ないかストレージがHDDであることが原因です。CPUはほぼ関係ありません。
このメモリもチラシには必ず記載されているのですが、4GB以上のものを選んでください。2GBというパソコンでしたら、どんなに安くても買わないでください。
Windows10だと、メモリが2GBでは足りませんので、動作が遅くなってしまいます。今は、基本4GB以上は搭載されているかと思いますが、メモリが4GB以上あることは必ず確認してください。
まとめます。
メモリも、ストレージと同じくパソコンの速度大きく影響する部品で、必ず4GB以上のものを選ぶ。4GBより少ないパソコンはどんなに安くても買わないこと。
office付かどうか
officeというのは、いわゆるワード、エクセルのソフトのことです。これが付いていないと話にならないですよね。
たまに、すごく安いパソコンだとワード、エクセルが付いていない場合があります。これは後で買おうとすると2万円以上するので、必ずofficeが付いているかどうか確認しましょう。
ただ、後で書きますが、Microsoftではなく、Kingsoftという会社が出しているOfficeもあります。
MicrosoftのOfficeにはいくつか種類がありますので、それをご説明しておきます。
- Microsoft Office Personal
- Microsoft Office Home&Business
- Microsoft Office Professional
- Office365
先に、書きますが、通常はPersonalで良いでしょう。どうしてもパワーポイントが欲しいということであれば、Home&Businessを選びましょう。
Microsoft Office Personal
これは、ワード、エクセル、アウトルックの3つが使えるセットです。要するにパワーポイントがいらなければこれで良いです。アウトルックというのはメールソフトなのですが、これは設定が少しだけ難しいので使わないでしょう。それに、今時パソコンでメールを使うというのは仕事だけではないでしょうか?
大体、これが1万5千円くらいします。
Microsoft Office Home&Business
これは、Personalにパワーポイントが付いたセットです。なので、ワード、エクセル、アウトルック、パワーポイントが使えます。
値段的には、大体2万円くらいです。
Microsoft Office Professional
これは、全てのOffice製品が付いたものなのですが、Accessと言った、初心者は絶対に使わないソフトまで付いており、家庭使いでは不要です。
Office365
これも、全てのOffice製品が使えるのですが、毎月500円支払わないといけません。家ではめったに使わないワードやエクセルなどのために毎月500円払い続けるのはかえって高くつくし、うっかり解約を忘れてしまえば、永久に500円払い続けてしまうことになります。私は、家庭で使うということであれば、絶対にお勧めしません。
WPS Officeソフト
KingSoftという会社が出している、Office製品です。ワードというのは、Microsoft社が出している、文章を作成するためのソフトです。
文章を作成するソフトと言えば、一太郎なんかが昔は有名でしたよね。一太郎がワードと双璧をなしていたのは、Windows95の時代でしょうか。
ですが、教育の現場でWindowsパソコンが使われるようになって、一太郎ではなく、ワードの独壇場になっていったわけです。
そんななか、無料で文章作成や表計算ができるソフトというのが登場したのですが、それをKingSoftが開発したわけです。当初は無料だったのですが、今では有料となっております。それでも、Microsoftのワードやエクセルに比べれば安いです。大体、10分の1程度の金額です。
ちなみに、ワードにあたるものが、Writerと言います。エクセルにあたるものが、Spreadsheets。パワーポイントにあたるものが、Presentationです。
会社から持ち帰って家で、文章を作成したり、といったことがないならば、別にWPS Officeでも問題ないでしょう。
今は、中古パソコンだと無料でWPS Officeを付けていることが多いですので、試しにWriterやSpreadsheetsをワード、エクセル代わりに使ってみても良いでしょう。どうしても、ワード、エクセルが良いということであれば、後から買うことも出来ますので。
CPUについて
CPUという部品の名前を聞いたことがありますか?
よくパソコンの頭脳だとか心臓部だとか言われる部品です。
ただ、ストレージとメモリをきっちり選んでおけば、CPUは正直どれでも良いです。SSDとメモリ4GB以上を積んだパソコンであれば、性能が低いCPUを選んでも、めちゃくちゃ快適に使用できます。実際、職場でもネット用のパソコンを選定する際は、SSDとメモリ4GBにして、CPUは最低のもの(今ではCeleronと言います)を選定しています。それでも、操作してて快適です。
わかりやすく、CPUをまとめますと
- Corei9 → 今のところ最高級品でネットとワード、エクセルくらいしか使わないなら無駄
- Corei7 → 高級品でi9同様いりません。
- Corei5 → 申し分ない性能で業務用でも持て余す性能です。
- Corei3 → 価格はそこまで高くないですが、申し分ない性能です。
- Celeron → 上記の4つに比べれば、かなり安いです。しかし、個人用には十分な性能です。
という感じです。Core i シリーズというのが有名でして、末尾の数字が大きくなるほど高性能になると思ってください。Core i シリーズが搭載されているのでしたら、十分です。また、Celeronという一般には性能が劣ると言われているCPUでも、ネット、ワード、エクセル程度なら十分すぎる性能です。
したがって、SSDとメモリ4GB以上であるならば、どんなに安いCPUを選んでも問題ありません。
中古も検討してください
パソコンは新品で買うものだと思っていませんか。
ましてや、10万くらいするものだと思っていませんか。
私はパソコンを新品で買ったことは1度しかありません。
理由は、新品は高いからです。
中古だと、新品だと13万くらいするものが、3万円くらいです。爆安です。
職場で長くパソコンを使っていると分かるのですが、パソコンというのは滅多に壊れません。ノートパソコンの場合ですと、パソコンが壊れるより、大体、キーボードが壊れるのが先です。毎日10時間くらい使ってても壊れないのですから、家庭ではもっと長持ちすると思います。
それくらい、パソコンの基盤部分というのか内部構造というのは頑丈です。
実は、SSDというのは、衝撃に強いのが特徴です。USBフラッシュメモリというのをご存知ですか?
あれって落としたり、地面に叩きつけても多分大丈夫だと思うのですが、SSDも少々落としたくらいではデータは壊れません。
ただし、中古パソコンの唯一のデメリットがあります。
充電がすぐに切れることです。自分が買ったノートパソコンは30分程度は持ちました。中古だと大体こんなところです。そのため、電源が確保できない場所では使用できないと思っておいてください。
ですが、電源が確保できる場所でしか使用しないのであれば、何ら問題ありません。
なので、是非とも中古パソコンも検討してください。
どれくらいの性能にするべきかのまとめ
いったん、家庭用のパソコンを買う時にどこを見るべきかをまとめます。
- ストレージ :SSDであること。容量は256GBあれば十分です。HDDと書いてあれば安くても買わない。
- メモリ :4GB以上が快適に使用するために必須です。2GBと書いてあれば安くても買わない。
- office付 :少なくともワード、エクセルが付いているものを選んでください。
- CPU :Core i3、i5、i7、i9であれば上等です。Celeronという性能が劣るCPUでも、1~3がOKなら全く問題ありません。逆に、1~3を満たしてないなら、どんなに良いCPUでも買わない。
どこで買おうとも、上記4つは必ずと言って良い程、記載されておりますので、絶対にチェックしてから購入してください。
商品の提案
それでは、私が、商品を提案していきます。
基準は、
- 容量が128GB以上あるSSDであること。
- メモリが4GB以上あること
- MicrosoftSoftのOffice Personal以上が付いていること。
となります。繰り返しますが、この3つを満たしておけば性能の劣るCPUを買っても快適に使えます。
1.☆☆中古☆☆東芝R734 SSD(256GB)、メモリ4GB、Office:WPS Office、CPU:i5(第3世代)
こちらでございますが、価格がまず安いです。
それに、Bluetoothや無線LANが内蔵されておりますので、wifiもすぐ繋げれます。
ネックとしては、OfficeがWPSであることです。どうしても、Microsoftのワード、エクセルが良いのであれば、追加料金が2万5千円発生します。ですが、東芝製品なので、物は悪くないです。
最初は、とりあえず、WPSのまま購入しておいて、どうしてもMicrosoftのワード、エクセルが必要となれば別途購入で良いと思います。
価格:24,200円 |
2.☆☆中古☆☆富士通LIFEBOOK SSD480GB、メモリ8GB、Office:WPS Office、CPU:Corei5第3世代
これも良いです。富士通製品というのは、業務用のパソコンとしては最も信頼されていると思います。信頼されているというのは、長く使っても故障が少ないということです。とはいえ、最近のパソコンはどのメーカーのものでも本当に故障がないので、あまり富士通製品にこだわらなくても良いとは思います。
officeについては、こちらもWPSです。
価格:29,800円 |
3.☆☆新品☆☆Acer A315 SSD128GB、メモリ4GB、Office:MicrosoftOffice、CPU:Celeron
中古は不安だという方も多いと思いますので、新品商品もご提案します。こちらも価格重視ですが、officeはワード、エクセル、パワーポイントが付いてますので、WPS Officeに抵抗がある場合は、こちらがお勧めです。
Acerというのは台湾のメーカーです。日本の企業もAcerに生産を委託したりしてますので、品質は問題ないかと思います。
性能的にもCPUがCeleronとなっておりますが、SSDであることと、メモリが4GB搭載されていることから、動作は間違いなく快適です。
中古は避けたいけど、新品で10万円以上は出したくない、という方にはぴったりな商品でしょう。Microsoftのエクセル、ワード、パワーポイントが付いているという安心感もあります。
新品の商品の中ではこちらが一番おすすめです。
価格:64,800円 |
4.中古で安くMicrosoftのワード、エクセルが付いたパソコンが欲しい
安い中古でエクセル、ワードが付いて、性能も申し分ないパソコンが欲しいということであれば、和順PCという会社がAmazonでのみ販売を行っておりますので、そちらがおすすめです。
こちらは、主に富士通のノートパソコンの部品を交換して販売しているようですが、販売数も多いうえに、Amazon認定商品であるため、保証も半年間ついてます。Amazonで、ワジュンPCで検索するとたくさん出てきますので、安く手に入れたい方はAmazonで探してみてください。
私も、このワジュンPCから何度か購入しております。
デスクトップパソコンも選び方は同じ
今回は、ノートパソコンだけを紹介しましたが、デスクトップパソコンでも選び方は同じです。とにかく,SSDであること、メモリが4GB以上あることを押さえておけば、間違いはありません。
ただ、デスクトップパソコンだとモニターを別途準備しないといけないのですが、モニターは新品を買うべきです。理由は、新品でも高くないこともありますが、中古だとハズレも結構多いからです。買って、数か月で映らなくなったり、ぼやけたりということが普通にあります。