資格取得

基本情報技術者(独学で合格)

更新日:

概要

取得日 :2016年11月14日
勉強期間:約6か月(1日平均1時間)
使用教材:キタミ式イラストit塾基本情報技術者
     パーフェクトラーニング過去問題集
     福嶋先生の基本情報技術者 集中ゼミ 午後・アルゴリズム編
     その他色々
取得価値:★★★☆☆
難易度 :★★★☆☆
就職・転職での活用:★☆☆☆☆

試験について

試験日:年2回(4・10)
合格点:60%以上の正答
合格率:約25%
その他:情報処理技術者試験制度のスキルレベル2(レベル4まで)
午後の選択問題:c言語(選択ミスりました)

受験の動機

職場で営業をやっていたのですが、4年目にシステム部へ異動になったので自己啓発として受験しました。

勉強方法(独学)

予備知識がゼロでしたので、最初はキタミ式イラストit塾基本情報技術者を読み通しました(3か月くらい)。
その後、過去問をやり出して、過去問と同時並行で教科書を読んでアルゴリズムの勉強をしました。
過去問は3年分はやりました。午後問題も時間を計ってちゃんとやりました。アルゴリズムもフロー図や遷移図は何となく追えるようになったかなくらいの消化。
そういえば、過去問やっている時、午前問題はあまり同じものを見かけなかったような・・・。午後問題は解ける回と解けない回があって
理解にバラ付きがあるなぁと思ってました。

そして準備不足の感じはあるまま試験を迎える。

受験後の感想

午前は、ちゃんと一択に絞れた問題と2択3択まで絞って解答したものが半々程度でした(見たことあるやぁんの問題が半分はあった)。
午後については、うまいことネットワークの問題がサクッと解けた記憶があります。他は何とも言えない手応え。そしてc言語を最後に回したのですが、正直問題を読み解くことは出来ませんでした。試験的にも将来的にも選択をミスりました。

結果

勘が冴えていたのか、まさかの合格。まぐれの合格って妙な気分がします。

難易度

合格率は25%ですが運の要素が大きいし数字以上に難関だと思います。
というのも、午前問題は運の要素がないと思われる程度に似たような問題が出てきましたが、午後問題は 相性が悪い回に当たるとどうしようもないと思います。
同じ事例を扱っているとしても、その事例のどこにフォーカス(原因究明タイプなのか問題解決タイプなのか)をあてている問題かで得手不得手が出ると思います。
そして、もう1つ合格率に比べて難関だと思う理由が、試験時間が長いことです。午前と午後合わせれば合計5時間に及ぶ試験です。これは本当にキツイです。午後問題は問題文が長く難易度も高いので集中力が必要なのですが、終始時間に追われたままですので、このような状況でも焦らず、問題文を理解する冷静さも必要です。もし、試験時間があと15分でも長ければ、難易度はかなり下がると思います。


合格率は25%ですが、私のように運が良かったタイプの受験者がこの内何パーセントいるでしょうかね。もしかしたら、実力での合格は20%を切っているのかもしれませんね。

取得後

一応、職場の上司に報告しました。喜んでもらえ食事を奢ってもらいました。上司は完全な実務家ですので、システム部の仕事は難なくこなしています(そもそもソフトウェア製作の会社からの転職)。
しかしながら、この基本情報技術者は持っていないとのことでした。受けたけど難しくて受験を止めたと言ってました。十数年前は難易度がまだ高かったようですから、今の試験とは簡単に比較できないと思います。
合格したのは嬉しかったのですが、応用情報技術者試験という上位の資格があるので、名刺には載せませんでした。応用の方に合格した時は載せてもらおうと思っています。
今回は、運よく合格したので、勉強も十分に出来ていたわけではありません。仕事ぶりも特に変化はありませんでした。私は労働安全衛生関係の組織の中で働いているので、あくまでシステムのユーザーです。
ちょっとしたアプリケーションを開発するといったことも滅多にありません(この時点でc言語やアルゴリズムの知識は消えていく一方です・・・。)。仕事をする上では、アクセスやSQLを扱える方が遥かに有利です。逆にこれらの知識は基本情報技術者に合格するレベルに達するまで勉強したとしてもあまり身に付きません。基本情報技術者試験はこれらアプリケーションのもっと土台となる部分の知識ですので、メモリがどうとか、CPUの処理順だとかデータベースの設計、ネットワーク通信の方法など・・・知らなくても良いんですよねユーザー側に立っているならば。それよりも、アクセスやエクセル(VBA)、SQL、メールの設定などを知っている方が役に立ちます。

でも最近、私はこの考えはちょっとネガティブ過ぎるかなとも思っています。システムは大体10年で寿命が来ます。なので、職場にあるメインのシステムというのも10年間隔で新しいシステムへと刷新していきます(もちろん今までのデータは引き継ぎます)。
そういった時に、ベンダーの方と密な打ち合わせが必要になります。その時に案外、メモリとかCPUとかルータとかハブとかのインフラ構成の話は出るし、レスポンスタイムとかスコープといったフレーズも出てきます。まさに教科書通りの言葉が出てきます。
そんな時に、飛び交う言葉を知っていなければ、とんでもなく難しいことを話しているような気がすると思います。レスポンスタイムとかデフォルトゲートウェイだとか言われてそれを知っていれば、大した話をしているわけではないと思えるので話の本質を落ち着いて聞くことができますよね。でもそのフレーズを知らないとしたら、その知らない言葉に腰が引けてしまい本質的な話が入ってこないかもしれませんよね。こういう新しいシステムに入れ替えるぞっていう時の、話の本質って、こういう難しい専門用語の中にはなくて、今の業務でやたらアナログ(手渡しであったり手書きであったり)な部分を洗い出して自動化したり機械化してミスを減らしたりして、業務にかかる時間を短縮できないかってことなんですよね。
そこを考えていかなくちゃいけないのに、知らない言葉が飛び交ってしまうがために何が何だか分からなくなってしまっては良いシステムを入れることはできません。
基本情報技術者に合格しておくということは、こういった当たり前に使われている専門用語に対応するための最低限の知識が身に付いているということだと思います。
なので私としては、ベンダーとは関係ない会社であっても、システム部などのIT系の部門があるのであれば取っておいて無駄にはならないと思います。 でもそういう属性の人にとっては難しい試験だと思います。

 

 

名刺に入れるとしたら?

まず、何という名前で載せてら良いかですが、
思いつくのって・・・

・基本情報技術者
・基本情報技術者試験 合格
・FE

一番しっくりくるのは、「基本情報技術者」と載せることっぽいですが、実は実際に貰ったことがあるので、その時の記載方法をご紹介しておきます。

私が、某一流企業の部長様の名刺にはこう書いてありました。

情報処理技術者(FE、SW、NE)

なるほど、と思いました。
多分、IPAが用いてる略称を用いているのでしょうが、SWやNEは見当たりませんでした。旧名称を用いておられたんだと思います。

この一流企業の社員様数名の名刺を頂いたのですが、皆様何かしらの資格を取得しておられました。会社で、資格取得を推奨しているんでしょうね。


あと、今回私は基本情報技術者について名刺に載せないわけですが、もし、20代前半に合格してたらめっちゃ載せてたと思います。でも、FE単発で載せるのは20代が限度かなとも思います。年齢関係なく載せれるのは、やはり応用情報技術者以上かなと感じます。

その他 転職に有利か?

基本情報技術者試験に合格して、転職で有利になるかどうかを考えたことがあるかもしれません。私は、これは転職する場合は、ないに等しいと思います(新卒の採用では深い理解や今後の自己研鑽が期待できるので多少プラス要素だと思います)。というのが、私の職場でシステム部門で一人中途採用することになったのですが、数年の実務経験がある基本情報技術者保持者の20代後半の方と、10年以上の実務経験がある30代半ばの方(特筆すべき資格なし)の2人が採用の候補に挙がったのですが、後者が採用されました。履歴書の段階で何を重視したかについてですが、まず職歴(どんな経験を積んだか、開発なのか導入なのか保守なのか)でした。次に年齢、最後に学歴をちょこっと。それくらいです。そもそも資格については、ほとんど考慮されませんでした。

従って、年齢的には後者が不利ではあったのですが、経験値が高いことと、あとは面接での印象で勝ったということになります。

自分が基本情報技術者について思うことは、システムに関わる人間であれば持っていて当たり前という風に認識されている資格ではないということです。

例えば、会計事務所で働こうとするのであれば、簿記試験の知識は実務に密接に関連しており、持ってて当たり前という認識があって、だから簿記を持っていなければそもそも面接すらしてもらえないということも珍しくないと思います。

ただ、ITの世界では、基本情報技術者がそういった資格ではないと思います。なぜなら、試験合格の過程で得た知識は、実務に直結するわけではないからです。メモリやCPU、通信などの仕組みを知らなくても、実務が出来るので。
そのため、基本情報技術者にはない、例えば何らかのプログラミング言語で開発した経験があるとか、開発環境の使い方が分かるとか、SQLを使えるとかそういった経験が一定程度あるかが問われるんだと思います。なので、転職するために取得しなくても何らマイナスにはならないと思います(必要なのは経験のみ)。会社での実務経験はなくても、エクセルでVBAが使えるとか、WEBサイトを構築したとかそっちの方がまだ評価されると思います。

 

基本情報技術者に合格することは1つの区切りとなる

最近、健診システムのベンダーの方と飲み会がありました。中堅どころのベンダー様です。
資格とか取らされるのか、と聞いてみたのですが、取得することは推奨されているとのことで、基本情報技術者も報奨金の対象(4万円)になっていると言っていました。

そして、基本情報技術者は簡単ではない、という風に認識しておられました。

話をした2人の方は、どちらも国立大学の出身で実務経験も10年近く積んでおられました。情報系の学部出身ではなかったですが、実務能力も高い印象はあります。

応用情報技術者試験となると、取るのはかなり困難というような認識をされており、取得を目指すほど試験勉強に熱心になる方もそういないようなニュアンスで話されてました。

なので、基本情報技術者試験の合格をもって、試験勉強という意味での勉強に区切りをつけているような感じでした。基本情報技術者に合格したら、その先は業界での知識というか試験勉強とは別の勉強や仕事に時間を割いているような感じでした。

ちなみに、基本情報技術者は取得済みでしたが、20代の方は名刺には入れてませんでした。


この資格をどう活かすか

 こちらも難易度が低くない割には活かし方がやや難しい資格です。持っているだけで評価されるレベルではありません。もちろん高校生が取得するというのは素質を感じさせるので良いアピール材料になると思います。

 ですが、情報処理技術者試験というのは実務に直結する試験ではないので、ある程度優秀な技術者でないと取得できないとかそういうものではありません。しかしながら、優秀な技術者には情報処理技術者試験の合格者が多いような気もします。実務重視の人は知識の体系化が図れていない場合もありますので、このように実務で必要な知識と基礎的な知識を併せ持つことは意義深いと思います。こういった資格の最大のメリットは共通言語ができることです。もし、同じ部署に基本情報技術者が1人しかいなければ、役に立たないかもしれませんが、もし、同じ部署に5人くらいいたらどうでしょうか?同じことを勉強している人間同士で通用する会話が成立するのでコミュニケーションが円滑になるのは間違いないでしょう。


 どう活かすかですが、別の記事で書いた個人情報保護士は名刺に載せやすい資格だったのですが、基本情報技術者試験は20代前半で取得することが基準となっている節があります。そのため、名刺に載せるとしても数年しか載せれません。
 よって、名刺に掲載する、というのは活かし方としては今一つです。


 となると・・・ITパスポートの問題解説をする立場に回るのもアリだと思いますが、これは活かし方のマックスだと思います。

 でも逆に、これより緩い活かし方というのも今のところ考えつきません。

 ということで、10代~20代前半の方は名刺や履歴書に掲載してアピールするという活用方法が良いと思います。それ以外となると、やはりITパスポートを目指す方たちに向けて身になる情報を提供することだ思います。

基本情報技術者の合格証

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