アーネストワン居住体験記

①アーネストワンの家を買ってみて・・・~入居まで~

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評判は良くないが、実際はどうだったか

最近、新築建売を買いました。

アーネストワンというハウスメーカーが建築した家です。

特徴は、価格が安い(その代わり、例えば網戸は別途オプションで入居後発注しないといけません。あと外構といって隣家との間に設置するフェンスとか駐車場も別途です。)、ということに尽きます。

もう一つ特徴があるのですが、それは、口コミ評価が悪いものが目立つということです。

しかし、口コミを鵜呑みにして購入を辞める人もいれば、販売戸数が多いためにその分悪評も多くなってしまう、と考える人もいます。そのため、アーネストワンの内部の人間ではない限り、品質面で良いのか悪いのかは分かりません。

今回、実際に購入してみて分かったことを記事にまとめようと思います。

契約段階と、実際に住んでみてどうかということで書いていきます。今回は、主に入居するまでを書いております。次回記事は、住んでみての感想です。

契約前 ~価格交渉~

私は、予算の関係で注文住宅は早々に諦めました。

住みたいエリアに30坪程度の家を購入しようとすると、注文の場合、最低3000万円は必要だということになり、建売を探すことになりました。

それでアットホームやSUUMOで建売をよく見てました。

その中にもアーネストワンの家はたくさん載ってましたが、アーネストワンの家というのは、他の物件より数百万円安い上に、頻繫に値下げされていきます。

私が購入した家も、2699万円から販売が始まり、竣工後2か月で2399万円まで下がってました。このタイミングでネットでも掲載されるようになり実際に見に行くことにしました。

住所が大体分かったので、外観だけ見てみようと思い、車で行ってみるとちょうど不動産屋の方が待機しており案内されました。一通り中を見せてもらいました。アーネストワンの内装というのは本当に特徴がありません。しかし、悪い印象もないのです。だから購入する人も多いのだと思います。私が見た建売は、建坪が88㎡なので、そこまで大きくありませんが、値段と照らし合わせると十分だと感じました。妻も同じような印象だったので、ここにしようかということになりました。

アーネストワンは不動産屋の仲介でなければ売ってくれません。そのため、値段交渉は不動産屋を経由して行われます。それで、不動産屋に100万円は値引き交渉してみます、と言われました。私は、「あと20万円お願いします。」と言いましたが、翌日アーネストワンから承諾の返事があった旨連絡をもらいました。

値下げ交渉というのは、具体的には、希望金額を書いて署名した紙を不動産屋の方にFAXしてもらう形で行われます。そのため、不動産屋の方が事務所に戻ってからFAXを入れるという流れのため即回答がもらえるわけではありません。それで、もし希望した金額が安すぎた場合はアーネストワンから承諾できない旨の連絡が来るようです。

アーネストワンの家は、待てば必ず100万円単位で値下げされていくのですが、相場よりも低い金額になったあたりから、購入希望者が増え始め、絶対的に安い金額(市街地から15km圏内だと2200万円とか)に突入すると1か月以内には契約が成立しているような印象です。

ということで、アーネストワンの家は見に行った時の価格からマイナス100万円は絶対。あとは、自分が納得いく金額を書いてFAXしてもらうだけです。

建売を買った人に聞いてみたら(3人くらいですが)、値下げ幅は150万円~200万円のどこかに限界があるような気がします。逆に言えば、140万円までの値下げだと通る気がします。

でも、200万円の値下げ交渉を勝ち取れば気持ちが良いかもしれませんね。

そうえいば、アーネストワンの新築を安く買う方法があります。

それは、アーネストワンの家を購入した人から紹介してもらうことです。知人が紹介で購入したところ、仲介手数料が無料になり、網戸も無料だったそうです。なので、100万円近く安くついたことになります。仲介手数料が無料になるかは要確認ですが、少なくとも網戸が無料なのは間違いないです。購入してから2年間(2023年3月まで)は私でも紹介が出来ますので、万が一私の紹介でも良いということであればコメントなど頂ければ対応します。
—追記
紹介の特典を受けるには条件があり、それは、紹介者がアーネストワンへ電話連絡して、そのうえで紹介カードをアーネストワンへ持参し、アーネストワンが指定する仲介不動産屋と話を進めていく、というものです。アーネストワン側としては、この流れに融通を利かすことは不可能なようで、①紹介者がアーネストワンへ電話連絡 → ②紹介カードをアーネストワンへ持参 →  アーネストワンが不動産屋を指定する → ④契約する

という流れを踏まないと特典を受けることが出来ません。ですので、万が一、紹介をご希望してくださるとしても条件が達成できないタイミングではお断り致します(ダメもとでチャレンジしたい、ということであれば対応しますのでお知らせください。大きい買い物なので悔いは残したくないですからね。ただ、本当に可能性はゼロに近いと思ってください。)。

あくまで買主を見つけたのは不動産屋ではなく、アーネストワンや第三者であるという形を作ることが重要になります。




売買契約書締結へ

銀行の融資が決定すると、契約締結に向けて動き出します。銀行関係は後述。

さて、購入することが決まり、契約書を交わしにアーネストワン鹿児島支店に行きました。ここは、やや辛辣な話になります。アーネストワンの力不足感が目立つところかもしれません。

まず、薄暗い事務所だという印象を受けます。

お茶やコーヒーなどの飲み物が好きな自分からすると出されたお茶が、ものすごくまずかったのも印象的でした。
この辺りのサービスのレベルはもう少し拘っても良いかと思いました。

契約の日に、重要事項説明と売買契約書の説明が行われますので、2~3時間くらいかかります。

重要事項説明はハウスメーカーではなく、不動産屋が行います。

長い重説が終わると、次はハウスメーカーの営業担当の方が、売買契約書を読み上げていきます。1言1句読み上げているだけなのですが、ものすごく素人感が出てます。自分で読むのと変わらないです。それに、質問しても明確な答えが期待できないだろうな、というのが分かってしまうため意地悪の意図がない限り質問する気も起きなかったです。

この重説と契約書の説明の時間が、有意義に感じることができなかったので、工夫が足りないのだと思います。

最初に名刺を渡されたのですが、「次回の現状確認以降、会うことはもうないです。」と言われました。

受け取った名刺を返そうかと思いました。家というのは、買った後に様々な問題が出てくるはずです。その時にハウスメーカーの営業担当というのは頼りにされるべき存在であっても良いように思うのですが、アーネストワンの営業担当に限って言えばその辺の期待というのは持てないのだと感じました。ただし、後述しますが、アーネストワンはアフターフォローに関してはエイワンプラスという関連会社が担当しているため、アーネストワンはあくまで家を引き渡すまでをメイン業務として活動しているものと思われます。何回か問い合わせしたことありますが、ネットで書かれているほど悪い印象は今のところ感じていません。すごく良い対応でもないですけど。

次に、契約書の説明の中でグリーン住宅ポイント制度の話が出てきたのですが、この対象になるのかならないのかはっきりしないというのも残念な点でした。営業担当の方も、「政府が先走って公表しててまだ何も決まってないんですよ」と、猿真似のように理解が伴ってない感じで説明してましたが、契約した2021年3月26日時点では対象条件も公開されており、そして、アーネストワンの家は、グリーン住宅ポイント制度の対象外であるということも明確になっていたはずです。自分としては、対象外であること自体が残念ではなく、対象外と説明すれば良かったものを、いちいち濁された点がマイナスな印象でした。
ただし、2021年3月以降に完成した物件に関してはグリーン住宅ポイント制度の対象であることが明記されていますので、安心してよいかと思います。

また、アーネストワンは住宅性能評価書を必ずつけています。これは、有料なので、わざわざ頼んでもないものを付けているとも言えます。しかし、この性能評価書についての説明がほぼありません。これがあることで、何が得られるんだ、ということは一切ないのです。これも後から自分で調べるしかない。これは、会社としても説明するべきなんじゃないかと思います。普通に、耐震や断熱性能が最高等級というのは安心材料だと思うんだけどなぁ。

とまぁ、アーネストワンはこの契約締結の段階で大きく印象を悪くしてしまっているのではないかと思います。家自体は後述しますが、少なくとも仕様に関しては悪くないはずです。それでも、評判の悪さが目立つのは家の構造とは無関係な人的なサービスの悪さがあるからだと思います。

引渡し前の現状確認

引渡し前に、外観や内装に不備がないかを確認します。もし、ここで不備等があれば、引渡しまでに修正してもらいます。

まぁ、この辺は自己責任の世界なのかなと思います。私は、手ぶらで行ったのですが、キチンとしてる方ですと脚立を持参して隅々まで確認するようです。不動産屋であれば、事前にアドバイスくらいして欲しいものですが、一切なし。でも、これがこの業界の常識なのだと思います。基本的に、引渡しまでに何かに躓いてしまうとかなり面倒なはずです。例えば、屋根裏や床下に行って不具合を見つけたり、内部構造を透視できる機材を使って欠陥を見つけれたとしても、すぐに直せれば良いけど、そうでなければ売ることが困難になるかもしれません。買う側と売る側では現状確認においての思惑が真逆になるので、やはりここは他力本願とはいかないのでしょうね。必ず自分自身で納得しないといけません。

今回の現状確認では、私が物凄く手抜きしてしまった感はあります。アーネストワンも不動産屋も当たり前の対応だったと思います。というか、ここでは決して悪い対応をされたわけではありません。住宅設備も一通り説明してくれますし、不動産屋の方は床のモップ掛けをしてくれてました。

家を購入する時には、この現状確認に一番力をいれないといけないかもしれませんね。

現状確認が終了すると、あとは、後日、銀行からお金が振り込まれるので、お金の振込日にハウスメーカーや不動産屋にお金を払い、カギを受け取るだけです。

住宅ローンは後悔しないように慎重に選ぶ

今回の、アーネストワンの建売を買って最大の反省があります。それは、借入についてあまり詰めなかったことです。
せっかく安い家を買うのですから、家以外の部分で高くついてしまうのは愚の骨頂です。鹿児島銀行の金利は、10年固定で1.1%であり低くはありません。イオン銀行や楽天銀行、農協など探せば、団信などの条件は同じで半分近い金利でローンが組めたかもしれません。2600万円ローンを組んだ場合、0.3%違うと毎月の返済額が約4,000円違います。まぁ、10年間で約50万円の違いと言われると諦めがつくようなつかないような・・・。

私の場合は、不動産屋がすぐに鹿児島銀行の営業マンに連絡をしており、話が進んでしまいました。
不動産屋が鹿児島銀行と懇意にしたいように見えて嫌でした。ですが、正直ここも何とも言えません。鹿児島で鹿児島銀行といえば信頼がある銀行ですので、多少金利が高くても鹿児島銀行と付き合っていった方が長期的に得だと考える人も普通にいます。不動産屋としてもスピーディーに契約まで進むためには間違いのない銀行(すなわち審査が比較的通りやすい銀行)を選定しておく必要があります。楽天銀行やイオン銀行といった新興銀行は確かに金利が低いのですが、審査はかなり厳しいです。年収は世間の平均より高いとしても年齢が40代半ばを過ぎていたり、健康状態に難があったり、頭金が1割用意できない、勤続年数が短い、といったことが理由で審査が通らないというケースを見てきました。
このように、審査基準がかなり違うので、金利が多少高くても確実に審査が通る銀行で話を進めてしまうのも悪いわけではないとは思います。

ですが、もし、不動産屋が自分が希望する銀行ではない所に話を通していたら、勇気をもって借入先を仕切りなおす提案をすべきです。忘れてはいけないのは、こちらは不動産屋に100万円近い手数料を支払うということです。100万円もらえるって、本当なら物凄く高度な技術が必要なことか、たくさんの労力や時間を費やさないと得られないはずです。100万円払うのだから、最も金利が安いところ探すことくらい依頼しても良いわけです。それを断るなら、ほかの不動産屋に行きましょう。極論ですが希望する銀行から借り入れが出来ないないのなら、購入を見送っても良いかと思います。

もし、金利を低く抑えようと考えるならば、少なくともイオン銀行に相談しに行くくらいの労力はかけるべきです。イオン銀行だとイオンに行けば窓口もあるうえに、土日も営業してます。イオン銀行で口座を作った時、すでに住宅ローンを組んだ話をすると、ものすごい悔しがってました。契約したいという熱があって話を真剣に聞いてくれるのでイオン銀行はおすすめできます。

金利を調べるなら、このサイトを利用すると良いかとおもいます。金利は、0.1%でも拘った方が良いです。

私がローンを組んだのは2021年3月でしたが、金利が底だといわれており、このような局面ではフラット35も検討に入れるべきだと言われています。

私は、金利に関しては10年固定一択で考えました。10年固定は便利だと思います。これから、金利が上がっても下がっても、それによる損得が中くらいで済むからです。フラット35だと金利上昇の心配は要らないといっても、金利が上がらない時の損が大き過ぎるし、変動だと今は安いとしても、5年後どうなるかが読めない不安があります。それに、変動と固定金利が例えば、0.1%しか差がなくなってしまったとしたら、言うほど得した感じもしません。

くどいですが、金利には絶対に拘ってた方が良いです。家を購入した翌年には固定資産税を3か月に1回納付しないといけませんが、ローンの返済に加えて、3か月ごとに数万円納めないといけないのですから、金利を抑えて、少しでも家に関する負担を減らしましょう。

 

いざ、入居

住んでみての感想です。

まず、アーネストワンの家をオープンハウス等で見たことがあるならば、大半の人が可もなく不可もなくという印象を持つと思います。魅力は価格だけだと思います。となれば、気になるのは安い割にしっかりしているのか、それとも安いなりの品質なのか、ということではないでしょうか。

記事作成時点で、半年住んでます。やはり、ちょっとした気になるところは出てくるものです。

  1. 駐車場のアスファルトに凹みが出てきた・・・。
  2. 床鳴りしだした。
  3. ドアのしまりが悪くなった。
  4. 縦にあけるタイプの窓が勝手に下りてくる
  5. シックハウスの症状が出た(だけど多分家とは関係ない。新築あるある。)

でも、逆に言えば半年だとこれくらいです。

アーネストワンの家を本当に評価できるのは地震が来た時なのかなぁと思います。アーネストワンの家は制震機能が備わっていて、地震に強いようです。制震というのは振動による揺れなどを抑制するための機構のようです。私の家にも台所ら辺に、それがあります(設計図を見たところもう一か所ありました)。

アーネストワンの制振装置については、実験動画がありますので、興味があれば参考にしてください。なかなか良いのではないかと思いますので、地震が来た時には揺れの感じ方など書いてみようかと思います。ただし、ある程度大きな揺れじゃないと制振ダンパーが機能しないようです。

新築の家を買うと、定期的な点検がハウスメーカーに義務付けられています。6か月後点検というのが最初の点検になります。その時に、1以外は対処してもらいました。2は、床下のジャッキにずれがないかを確認してもらい、問題ないかをみてもらいました(結果、木材の乾燥による収縮とのこと。新築によくあるそうですね。)。3,4はその場で、ねじ等を締めなおしたりして直してもらいました。次からは自分で直せそうです。

5についてですが、これは、私は目がチカチカするという症状が出て、妻は喉が息苦しいという症状が出ました。そこで、ホルムアルデヒドが発生しているのではないかと思い、試験紙を買いました。ホルムアルデヒド試験紙の色は確かに、ほんの少し変わったのですが、それでも健康に害するようなレベルではなさそうでした。場所にもよるし、家具が原因かもしれないのですが・・・。ちなみに、アーネストワンの家は住宅性能評価書では、ホルムアルデヒド発散等級3という最も優秀な等級を取得しています。シックハウス症候群は新築あるあるのようですので、換気で対策していこうかと思います。

1の駐車場のアスファルトの凹みですが、アーネストワンが独自に保証しているようで、購入後2年以内なら無料で直してくれるそうです。実際に直してもらった時に、記事を作成します。

良い家だなぁ、と思うことはないのですが、かといって不満もそれほどないです。

決して悪い家ではないように思っています。おそらくですが、高い家を買っていようが、注文住宅にしようが、何らかの不具合はあると思います。その不具合をお金を払わずにすぐに直してくれるなら良いと思います。アーネストワンの場合は、先にも書きましたが2年間は色々な保証をつけているようですので、2年以内に不具合を見つけて直してもらえば良いのかな、と思います。もちろん、構造の重要な部分は10年保証です。
何が言いたいかというと、アーネストワンの家はネットで言われるように、多少雑に作られているかもしれないけど、それを保証で補おうとしてるから良いのではないかなと思うのです。ほかにも、住宅性能評価書を売りにするくらいですから、少なくとも設計段階では価格の割にはしっかりした家を作ろうとしています。

また、建設住宅性能評価書(施工中に第三者が検査して評価するもの)でも最高等級で評価されておりますので、雑に施工すると言っても致命的な施工不良の可能性は低いということは大前提として言えると思います。雑かもしれないけど、致命的ではない。アーネストワンは上手いことやっているのではないでしょうか。




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